今回は、2億3200万ドルICOで資金調達した仮想通貨の「Tezos(テゾス)」が内紛が勃発し成否が危うに状況になっていることついてまとめてみました。
Tezos(テゾス)とは?
Tezos(テゾス)とは、古代ギリシャ語でsmart contractという意味から名付けられました。
Tezos(テゾス)はビットコインやイーサリアムが直面した、政治的・技術的な問題を避けながら、
安全で分散化されたアプリケーションやスマートコントラクトをサポートします。
Tezos(テゾス)はハードフォークの必要が無いシステム修復ができる仮想通貨を実現しようとしています。
とても簡単に説明すると、
Tezos(テゾス)は、ハードフォークとか関係がなく、
ブロックチェーンのアップデートができるよというブロックチェーンです。
TezosTezos(テゾス)に関して詳しい情報は下記の記事を参照してください。

ICOで2億3200万ドル資金調達したTezos(テゾス)に内紛が!?
Tezos(テゾス)は7月、2億3200万ドル(約260億円)規模のICOを実施しました。
しかし、この今年最大級のICOの後、テゾスでは「内紛」が勃発し、ICOプロジェクトの成否が危うくなっている状況です。
注目を集めるICOのリスクが浮き彫りになりました。
Tezos(テゾス)の創業者夫妻とICOの主催を任されたスイスの基金の責任者との間で対立が起きたため、
投資家が受け取ったTezos(テゾス)のトークンはまだ正式に取引を開始できない状態です。
取引開始はTezos(テゾス)・プラットフォームの完成バージョンがリリースされた後で、恐らく来年初めとなる見通しになります。
2017年のICOによる資金調達額は現時点で23億ドルです。
これは2016年までの総額の約7倍に相当する規模になります。
しかし、Tezos(テゾス)の一件はICOの欠点をあらわにしました。
経営陣の力量が分からないこと、組織構造のあいまいさ、調達資金の使途が不透明であることなどです。
Tezos(テゾス)を考案したアーサー・ブライトマン氏とキャスリーン・ブライトマン氏夫妻は15日、
基金に対し9ページの書簡を送付し、基金の責任者であるヨハン・ゲルバース氏の解任を要求しました。
要求が受け入れられない場合、夫妻はテゾスのプロジェクトから降りるとしています。
また、Tezos(テゾス)のウェブサイトによると、テゾスに関わる知的所有権は全てブレイトマン夫妻が所有している。
一方で、ゲルバース氏は電子メールで
「ブライトマン夫妻はスイスの法体系を無視し、基金を乗っ取ろうとしている。夫妻の行ってきたことは破壊行為であり、そのせいでテゾス・プロジェクトに何カ月も遅れが生じている」
と反論した。
妻のキャスリーン氏によると、ICOで集まったビットコインやイーサリアムは現在、基金の口座にあり、仮想通貨から法定通貨に換金されている最中です。
→http://jp.wsj.com/articles/SB10247144108593843988104583462021549254626
まとめ
・Tezos(テゾス)は今年7月約260億円規模のICOを実施
・Tezos(テゾス)の創業者夫妻とICOの主催を任されたスイスの基金の責任者との間で対立発生
・Tezos(テゾス)トークンの取引開始は来年初めに延期
・資金の使途が不透明などICOの欠点を様々露呈する結果
ICOでかなりの額を資金調達したTezos(テゾス)がこのような形になっているのは非常に残念だなと思います。
やはり良いICOといえどより精査してICOに投資しなくてはいけないですね。