今回は、PCパワーをあらゆる要素に応用出来る仮想通貨の
Sonm(ソン)についてまとめてみました。
Sonm(ソン)とは
Sonm(ソン)とは、サイトホスティングから科学計算まで、
あらゆる汎用コンピューティングのための分散型の世界的なフォグコンピュータです。
SONMプロジェクトの目的は、
ブロックチェーンコミュニティを支配するハッシュベースの従来の暗号化キャッシュマイニングを置き換えることです。
ネットワーク内の全員に対して計算を実行することにより、マイナーがトークンを獲得する機会を提供します。
世界のどこにいたとしても、スマートデバイスは、フォグネットワークに参加し、
Sonm(ソン)アプリケーションプールを介して
コンピューティングパワーをピアツーピアで販売することで活用できます。
バイヤーは、コスト効率、セキュリティ、およびスケーラビリティの観点から、
集中型クラウドサービスの代替としてSonm(ソン)のフォグコンピューティングを使用することにより利益を得ます。
データはフォグの中に保存され、マイナーのコンピュータで分散されて暗号化されます。
バイヤーは、プロジェクトに必要なレンタル時間やコンピュータアーキテクチャを選択し、
コストを設定することができます。
とても簡単に言えば、PCの持っている計算処理のパワーをマイニングしたい人や何か大きな実験などでスパコン並みの
性能が必要な人に、PCのパワーを売買することができるプラットフォームを作ろうとしています。
Sonm(ソン)に使われるフォグコンピューティングとは
IoTを実現するのに必要不可欠なものとして「フォグコンピューティング」が注目されつつある。
このフォグコンピューティングとは、シスコシステムズが1年ちょっと前から提唱し始まったもので、
IoTではデバイスとクラウドコンピューティングの間をとりもつソリューションとなります。
IoTではデバイスごとにネットにつながることになるため、接続された数は遥かに人の数を上回ることになる。
2020年には500億個の様々なデバイスがインターネット接続される時代が到来すると予想されている。
しかし、デバイスからのデータをすべてクラウドコンピュータが処理することになれば、
ネットワークのトラフィックは異常に膨れ上がって手がつけられなくなってしまう。
そこでクラウドと、こうしたデバイスの間にフォグとよばれる分散処理を行う環境を実装し、
大量のデータを事前段階に処理、クラウドへの一極集中を防ごうとするのが
「フォグコンピューティング」の考え方です。
クラウド(雲)よりも、一段デバイスに近いためフォグ(霧)と名づけられています。
Sonm(ソン)の特徴
・イーサリアムスマートコントラクト
イーサリアム(Ethereum)のシステム参加者の透明性とセキュリティを保証するコンセンサスシステム。
・フォグ・コンピューティング
分散型で効率的なコンピューティングモデルです。
・Yandex.Cocaine
オープンソースのPaaS(Platform-as-a-Service)技術、分散コンピューティングプラットフォーム。
・ドッカーコンテナ
孤立した環境を保証するコンピューティング。
並列性と任意のデバイスで実行される適切なアプリケーション。
・BtSync
迅速かつ安全なデータ転送のためのピアツーピアシステム。
・ウィスパー
ノード通信のためのピア・ツー・ピア技術。
Sonm(ソン)は具体的にどんなことに使用されるのか
公式サイトに載っている具体的な使用例としては
・サイトホスティング
・応用
・機械学習(AI)
・科学研究
・ゲームサーバー
・ビデオストリーミング
・ビデオレンダリング
といった感じです。
要するに、とてもデータ量がかかってしまい今あるPCだけの処理では時間がかかるものを
このSonm(ソン)のプラットフォームを使ってPCのパワーを借りるという感じですね。
Sonm(ソン)はGolem(ゴーレム)と似ている
Sonm(ソン)はGolem(ゴーレム)という仮想通貨に似ています。
Sonm(ソン)PCのパワーですが、Golem(ゴーレム)は空き時間を売買する感じですね。

Sonm(ソン)の公式サイト
Sonm(ソン)の公式サイトは下記のリンクになります。
Sonm(ソン)のホワイトペーパー
Sonm(ソン)のホワイトペーパーは下記のリンクになります。
まとめ
非常に着眼点が面白いなと思いました。
今までICOをまとめてきましたが、こうしたPCパワーを売買する仮想通貨はゴーレム以来ですね。
とてもSonm(ソン)は個人的に面白いと思っています。