コーヒー大国であるイタリアには、
スターバックスが1店舗もありません。
バリスタが、カウンター越しに
エスプレッソを提供している
立ち飲みの「バール」文化が根付いていて、
スターバックス参入の余地が無いのです。
日本においては、
スターバックスの店舗が
続々と拡大していますが、
これは、私達自身がスターバックスを
選んでいるからです。
もし、私達が古き良き個人商店の
「喫茶店」を選ぶようになれば、
その街からはスターバックスが閉め出され、
新規開店ができなくなります。
このように、社会は私達の意識で
創造されています。
ですから、
何か応援したい商品やサービスがあれば、
より良い社会を創るための行為として、
そこにお金を使うという観点が
大切だと思います。
この観点で見て、
また一つ、気付きがありました。
最近、タクシーを頻繁に活用させて頂いております。
そしてタクシーに乗ろうとしたときに、
運転手さんがわざわざ運転席から出て来て下さり、
荷物をトランクに入れて下さいました。
そして、車中でも、
優しく声を掛けて下さり、
私はとても温かい気持ちになったのです。
ですから、御礼として、
お渡ししたお代のおつりを
受け取りませんでした。
数百円ではありますが、
運転手さんは心から喜んで下さいましたし、
私も、その笑顔を見て、また、
幸せな気持ちになりました。
あの運転手さんは、今頃、
いつもよりも、もっと素敵な笑顔で
次のお客様を迎えているでしょうし、
乗客の方も、気持ち良く移動できるでしょう。
そして、その乗客の方も、
心地良い気分になることで、
タクシーの行き先で会う方にも
幸せを分け与えるかもしれません。
こうして、ちょっとしたお金の使い方が、
より良い社会を創造することに繋がると
実感したのです。
日本人は、できるだけ高いサービスを
できるだけ安く受けようとしています。
それは、
個人の家計を守るという観点では、
正しい判断かもしれません。
しかし、
私達が社会の構成要員であり、
私達の行為がそのまま、
社会を創っているのだと捉えれば、
行動が変わってくるはずです。
たった数百円で偉そうなことを、、、
と思われるかもしれません。
しかし、感謝の気持ちは、
「ありがとう」という言葉で
表現するのが当然、その上で、
もし可能であれば、気持ちだけでなく
お金でも示すことが
大切なことだと感じています。