「ボクのおとうさんは、桃太郎というやつに殺されました。」
これは、「しあわせ」をテーマにした
博報堂の山崎博司さんと小畑茜さんの作品で、
2013年の新聞広告クリエーティブコンテストで
最優秀賞を獲得したものです。
「めでたし、めでたし?」
と題され、桃太郎に父親を殺された
鬼の子供の心を描いています。
ある人にとっての「しあわせ」は、
別の人から見ると、そうではない。
その真実を深く考えさせられる
秀逸な作品だと思います。
例えば、ビジネスの世界で、
「1億円稼いだ!」
という表現があった場合、、、
その1億円は誰が払ったのか?
払った人達は幸せになっているのか?
1億円を受け取るだけの責任を果たしたのか?
視点を相対化して、
俯瞰的に事象を捉えることが大切です。
それは、自分に対しても、他人に対してもです。
それができなくなると
人生が狂っていくことは、
歴史が証明している通りです。
自分のことばかりを考える人は、
いずれ、自ら堕ちるか、誰かに堕とされます。
ですから、
自分の成功を願うことが、他人の不幸に繋がっていないか?
自分の幸せを喜ぶことが、他人を悲しみに陥れていないか?
今は正しいと思えることが、未来にも正しいと胸を張って言えるか?
自分の心と常に対話をして、
目の前の物事を見つめ直すことが、
人生を軌道修正し、
大きな過ちを防いでいくのです。
これは、現在を不幸と感じている場合にも
重要な考え方です。
現在、「辛い」と感じている痛みが、
将来の「しあわせ」に繋がるかもしれない。
そう捉え直して「内省」することが、
目の前の壁を壊すきっかけにもなり得ます。
実際、私が過去を思い返すと、
あの時の影が、現在の光に繋がっている
と感じることばかりです。
人生は、万事塞翁が馬であり、
万物は流転します。
だからこそ、
いつの日も、調子に乗り過ぎないように、
悲観的になり過ぎないように、
時に反対側の見地に立ちながら、
冷静に「いま」を見つめていたいですね。