『長者の「万灯」より、貧者の「一灯」』
長者の万灯より貧者の一灯とは、金持ちが見栄をはったり、
儀礼的に多くの寄進をするよりも、貧しい人が真心を込めてする寄進のほうが尊いということ。
と言われます。
釈迦に灯火を寄進した富者の万灯がすぐ消え、貧しい女性が寄進した一灯だけが、いつまでも明々と燃え続けたというお話です。
釈迦は、この様子を見て、
「海の水を注いでも、あの灯は消えないだろう。海よりも広い心で布施されたものだから。」
と弟子に伝えたのです。
大切なのは「心」であり、金額の大小ではありません。
「今、こうして辛い思いをしている人がいる。私が、美味しいお料理をいただいて、とても幸せなのだから、困っている人達に
少しでも分け与えるべきだ。」
そう言って、お金の大切さと、それを分かち合うことの大切さを感じ、寄付させていただきました。
国民総幸福量が高いプータンでは、子供が小さい時から利他的行動を重んじ、
徳を積むことで来世に良い輪廻転生ができると徹底して教育しています。
だからこそ、社会全体で幸せを感じられているのですね。
10億稼いでも利己的にしか使わない人より、数百万円の収入から少しでも利他的に費やす方がより価値のある生き方です。
妬みや憎しみが流通してしまう利己的社会を脱し、愛と思いやりに溢れた社会を、私たちは築いていくべきですね。