もっと上手に話したいとは思いますが、もっと上手に聞きたいとは思いません。
しかしながら、コミュニケーションにおいて大切なのは、「話す」より、「聞く」の方です。
口は一つ、耳は二つだから、、、という話を持ち出すまでもなく、
聞くことを大切にした人こそが、人生を好転させているのです。
「聞くこと」に関する研究の第一人者ウォルヴィンは、
コークリーとの共著である「Listening」の中で「聞くこと」の報酬を、以下の通り10個あげています。
1.売り上げが伸びる
2.顧客の満足度が増す
3.従業員の満足度が増す
4.生産性が上がる
5.情報ベースが拡大する
6.人との絆が良好になる
7.家族関係が良好になる
8.自己尊重心が育まれる
9.喜びが増す
10.人生が豊かになる
詳しくは書籍「Listening」に譲りますが、これらは、良く考えれば当たり前のことです。
しかし、本当は当たり前なのに、多くの方ができていないからこそ、
こうして体系的に理解して、改めて、「聞くこと」を重視すべきですね。
人は、時として自分自身のことが良く分からなくなってしまうことがあります。
自信を無くしてしまったり、将来への方向性を見失ってしまったり、、、
そんな時に、最も大きな支えとなるのは、自分のことを真剣に聞いてくれる人の存在です。
私も、過去に道に迷った時に彼女が一生懸命向き合って支えてくれたことで、
本当に救われました。
だからこそ、自分のことをしっかり聞いてくれる人の存在が、
人生をどれだけ豊かにしてくれるかを知っています。
そのような思いを持って、言葉にならないような思いも、表情から読み取って、的確に接してきました。
私達は、「話術」ばかりを磨くのではなく、
相手のため、そして、自分のためにも、「聞術」を身に付けられるよう、
目の前の人の「心の声」を聞いていきたいですね。