募金や救援物資に関して情報が錯綜し、混乱しているように思います。
他人に募金を強要するような言動も散見され、そこには行き過ぎた心を感じます。
どう生きるか、どう行動するかは、あくまでも自分で判断すべきであり、他人の目を気にして行うべきではありません。
例えば、
「ビジネスは今は自粛すべきだ」
というご意見も拝見しましたが、私は、そうは思いません。
生まれた収益の一部を募金させていただくことで、経済をまわしていくことが大切だと考えます。
それこそ、全員が仕事をやめてしまえば、取り返しのつかない大混乱に繋がります。
個々人が、自分にできることを考えて、自己責任で行動すべきですね。
私は最近、改めて日本史を学んでいるのですが、上杉謙信がこのようなことを言っていました。
「嘘をついてでも、褒められたい、そんな心を持っていないか?」
若い家臣たちがライバル同士で成果を競い、自分の手柄を誇示する傾向を感じたからです。
そこで謙信は、中国の教訓を元に、家臣達に諭します。
「三人行けば、必ず我が師あり」
自分を含め三人が集まった時、自分以外の二人から、必ず学べということです。
善きところは手本とし、悪いところは、同じ過ちを犯さぬよう
自分を戒めなさいという教えです。
さらに、自分が精一杯やったかどうかは、他人の目ではなく、自分の心を証人として
判断していくべきだということです。
もし、素晴らしい行動をしたはずなのに誰も評価してくれなかったとしても、誰かを恨んではいけません。
自分で、自分を評価してあげれば良いのです。
他人の目を気にするあまり、その場を取り繕ってしまったり、偽りの言動に染まってしまうのは、愚かなことです。
いつまでも、自分らしく、自分の心に恥じない生き方をしたいですね。
あなたにも、あなたの判断で、今日、明日の行動をして欲しいと考えています。