「最高学府」と言うと、東大やハーバードを
思い浮かべるのが一般的かと思いますが、
今やインターネット上に、
本当に素晴らしい学びが溢れています。
最先端の論文や哲学書が数多く掲載されていますし、
TEDなどでは、多くの方の成功例と失敗例を
本人の生の声で学ぶことができます。
無料で得られる「学びの量」が、
明らかにインフレを起こしているのです。
私の子供が出来た時、子供が大学生になる頃には、
今の「大学」や「入試」は、明らかに
形を変えているだろうと思います。
必要とされる能力が、
「頭の中に記憶すること」から、
「インターネットから紡ぎ出すこと」へ
変換していくからです。
ただ、すべてがオンラインで完結するかと言うと、
そうでは無いと考えています。
インターネットの中でいくら目を凝らしても、
人としてこうありたいと願う「理想の姿」を
見つけることは難しいからです。
それは、生きている人の
リアルな振る舞いからこそ、
学ぶことが可能です。
つまり、指導者の主な役目が、
「知見を授けること」から、
「人としてのあり方を示すこと」へと
移り変わっていくのではないでしょうか。
これは、親子でも同じで、
勉強はインターネットから自分でできる、
しかし、それを活用してどう生きるかは、
親から学ぶ、という時代になると思うのです。
さて、インターネットを活用すれば
都会でも田舎でも生活することが可能です。
ところが、まだまだ、
田舎には都会に負けてしまう部分があります。
それが、人との出会いです。
都会には、努力をし続け、
成長し続けている人が集まっています。
情報の格差は縮まっていますが、
存在する人の意識の格差は
まだまだ残っており、この格差は、
私達が思っている以上に
大きなものなのかもしれません。
だからこそ、
インターネットの時代でも
人は都心に集まり続けているという要素も
あるでしょうね。
インターネットへ心から感謝しながら、
人と会うことによって刺激を得て、
自分の未来を形成していくことが、
これからの時代の素敵な生き方だと言えます。
私もそのような思いを持ちながら、
親として、指導者として、
自分のあり方を見つめていたいと思います。