今回は、Ethereum(イーサリアム)のScalability(スケーラビリティ)問題を解決する技術「Raiden(ライデン)」についてまとめてみました。
Scalability(スケーラビリティ)問題とは
ビットコインなどを含めた仮想通貨には、取引内容と呼ばれるブロックが入っており、
ブロックがいくつも繋がれたブロックチェーンと呼ばれる仕組みで管理されています。
しかし、一つのブロックに入るデータの容量は決まっているので、最近の取引量の増加に伴って
・処理速度の低下
・ビットコインの送受信の詰まり
といった問題が発生してしまいます。
これは、どの仮想通貨も避けては通れない問題で、各々の仮想通貨はスケーラビリティの問題をそれぞれで解決策を模索している段階です。
Ethereum(イーサリアム)の技術であるRaiden(ライデン)とは
Raiden(ライデン)とは、オフチェーンネットワークを使って、Ethereum(イーサリアム)を拡張するテクノロジーです。
具体的には、こんな感じのことができます。
・Ethereumとリップルなどの他の仮想通貨または現行貨幣との交換ができる
・超少額で、超高速にトランザクションの処理ができる
・実用的で高速な分散型取引所(DEX)が利用可能である
・トークンにスマートコントラクトを容易かつ高性能に導入される
・Iotへの応用できる
ビットコインにおけるLightning Networkと同じ技術ですね。
詳しくは動画を見てもらえると非常にわかりやすいと思います。
Ethereum(イーサリアム)のRaiden(ライデン)とPlasma(プラズマ)の違い
Plasma(プラズマ)とは、処理速度のネックとなるイーサリアムのブロックチェーン処理の間にPlasmaで処理する層を挟んでそれらを別処理することで、
全体の速度を上げるというものです。
Riaden(ライデン)とPlasma(プラズマ)の違いは、Plasma(プラズマ)がスマートコントラクトも含めたスケーラビリティに対応できるという点です。
Riaden(ライデン)は通貨などの送信にも耐えられるぐらいのトランザクションを目指して実装しています。
Raiden(ライデン)はトークセールを予定
Raiden(ライデン)はトークセールを予定だそうです。
またこのRaiden(ライデン)はトークセールは、通常のICOとは異なり、「ダッチ・オークション形式」を設けています。
簡単に説明すると、「時間とともに価格が下がる」ようなオークションです。
GNOSISと言う仮想通貨のICOはダッチオークションを行いましたが、開始わずか10分では13億円相当資金が集まり終了しました。
もう少し具体的にこのダッチ・オークション形式についてお話しすると、
・とにかく早い
・時間によって値段が下がる
と言う2つの特徴があります。
例えば1RDN=1ETHで入札したとします。
オークションの結果、1RDN=0.0001ETHが最終単価となりました。
この場合は、1000RDNを購入できます。
どのタイミングで買ったとしても一番安い価格で購入できます。
では、このダッチ・オークションはどのタイミングで終わるのか?
それは、
販売トークンの評価額とオークションで集まったETHの総額がマッチングした段階で終了します。
詳しくは動画を見てもらえるとわかると思います。
→https://medium.com/@raiden_network/the-raiden-token-auction-explained-1cc0c7946b26
まとめ
イーサリアムは理想が高いので結構問題も多い仮想通貨です。
ですが、イーサリアムが考えている技術が実現すれば、ビットコインを抜くだけの将来性とポテンシャルはとても高いと言えます。
今後のイーサリアムの進化には目が離せません。