今回は、Ethereum(イーサリアム)がMetropolis(メトロポリス)のHardFork(ハードフォーク)を実行したことにについてまとめてみました。
Ethereum(イーサリアム)とは
Ethereum(イーサリアム)とはビットコインと同じ仮想通貨の一つです。
一つの仮想通貨の基準である時価総額は1000以上種類のあるとも言われる「仮想通貨」の中でビットコインに次ぐ第2位です。
Ethereum(イーサリアム)は2013年にヴィタリック・ブリテンという人物によって設計が始められました。
2014年7月には販売が開始され、2015年頃から日本の仮想通貨取引所でも取引がスタートしました。
2014年にスイスに設立された「イーサリアム財団」という非営利団体によってイーサリアムプロジェクトが調達した資金は管理されており、
Ethereum(イーサリアム)の開発は「ETH DEV」というヴィタリック・ブリテンを始めとする開発者によって行われております。
今ではETH DEVを始めとする開発者は世界中に存在し、日々Ethereum(イーサリアム)の開発を進めております。
貢献した開発者には報酬が与えられ、そのインセンティブもあり開発は次々と行われております。
Ethereum(イーサリアム)がMetropolis(メトロポリス)のHardFork(ハードフォーク)を実行
Ethereum(イーサリアム)の第三段階のアップデート(ハードフォーク)が今日の日本時間14:30頃に実施されています。
Ethereum(イーサリアム)は、2016年7月に行われた第二段階のアップデートから1年強が経ち、
遂にEthereum(イーサリアム)の第三段階のアップデートであるMetropolis(メトロポリス)が完成します。
Metropolis(メトロポリス)に関しては下記の記事を参照してください。

Metropolis(メトロポリス)のアップデートは複雑で多岐にわたるため、1ステップと2ステップに分割して行われる模様です。
今回が1ステップの「Byzantium(ビザンチウム)」です。
このByzantium(ビザンチウム)は、
・匿名性の向上
・マイニング難易度の向上
を目的としています。
Ethereum(イーサリアム)は匿名性が非常に高いことで有名な仮想通貨「Zcash(ジーキャッシュ)」の開発者と協力し匿名性を高めます。
Zcash(ジーキャッシュ)に関しては下記の記事を参照してください。

また、Ethereum(イーサリアム)はマイニング方法を、
取引記録にかかわる計算を多く行った人に多く報酬を与えるPoW(Proof of Work)という仕組みからPoS(Proof of Stake)という仕組みに変更します。
PoW(Proof of Work)とPoS(Proof of Stake)に関しては、下記の記事を参照してください。

簡単にPoSを説明すると、
「Ethereum(イーサリアム)を多く持っている人に多くの報酬を与える方法」
になります。
これによって、マイニングによる電力消費量を低減させたり、マイニングが一つのマイナーに集まることを防ぐことが実現できます。
PoSはマイナーによる「売り圧力」が減少するので、Ethereum(イーサリアム)にとっては好材料であると言われています。
マイナーへの報酬が1日に10億円から、6億円に減少するため、マイナーによる日々のイーサリアムの売りが単純計算で40%減少する。
つまり、Ethereum(イーサリアム)の価格の上昇圧力が強くなると期待されている。
HardFork(ハードフォーク)とは
HardFork(ハードフォーク)とは、ブロックチェーンのプロトコルに規定された検証規則を緩和することによって発生するブロックチェーンの分岐のことです。
HardFork(ハードフォーク)の際には、新しい検証規則を採用しないノードは、
新しい検証規則に則って作成されたブロックおよびトランザクションを無効として却下する可能性があります。
これにより、新しい検証規則を採用するノードと、採用しないノードとの間で、ブロックチェーンの最も長い有効な枝の判断に不一致が生じ、
恒久的な分岐を生じる可能性があります。
まとめ
SNSなどを見てもMetropolis(メトロポリス)の実装に興奮している状況です。
私自身はビットコインよりも、Ethereum(イーサリアム)の方が拡張に優れており期待しています。
今後もEthereum(イーサリアム)から目が離せませんね。