今回は、ブロックチェーンの代わりになる新しい技術「DAG」についてまとめてみました。
DAGとは
有向非巡回グラフ、有向非循環グラフ、有向無閉路グラフ(英語: Directed acyclic graph, DAG)とは、
グラフ理論における閉路のない有向グラフの事。
有向グラフは頂点と有向辺(方向を示す矢印付きの辺)からなり、
辺は頂点同士をつなぐが、ある頂点 v から出発し、辺をたどり、頂点 v に戻ってこないのが有向非巡回グラフである。
さすがにこれだと、わかりにくいので、簡単に説明すると、
通常のブロックチェーンは、一つのブロックに前後一本づつチェーンで別のブロックが繋がっています。
DAGは、ブロックの前後に2つも3つもブロックを繋げることが可能な構造になってます。
DAGのメリット
・スケーラビリティ問題の解決
DAG型の仮想通貨は、理論上、ビットコインにおけるオフチェーン取引のスループット限界のような
スケーラビリティ問題は発生しません。
ビットコインでは、取引を作成し、ブロードキャストするユーザーとそれを承認するマイナーが別です。
そのため、ユーザーが増えて取引が増加し続けると、取引をマイナーが捌けなくなるという構造的な問題がある。
一方で、DAG型の仮想通貨は、取引を行ってブロードキャストするユーザーとそれを承認するマイナーは同じです。
ということは、極端な話、取引が無限に増えたところで、増えた分の承認を増えた取引ユニット自体が行うので、
ネットワークの処理能力が足りなくなることはないです。
これがDAG型仮想痛がオンチェーンでスケールしているという謳う所以であり、ブロックチェーンにはない利点です。
・短い承認時間
DAGは、非同期システムなので、承認時間を短縮することが可能です。
ビットコインの場合は、約10分に一つ作成されるブロックに自分のトランザクション街が取り込まれるのを待ち、
承認される必要がありました。
そして、それをすべてのノードが共有してブロックを作り始める同期型のシステムです。
DAGは自分の取引ユニットが無数の新しい取引ユニットのどれかに承認されればいいので、
短時間で承認されることが可能です。
DAGのデメリット
100%安全なシステムというのはこの世の中には存在しません。
DAG型の仮想通貨への攻撃方法の研究は、ビットコインに比べると進んでいません。
ビットコインにはタンんじょうしてからこれまで多くの攻撃の被害に晒されながらも、一度もダウンすることなく
稼働し続けてきましたが、それに比べるとDAG型の仮想通貨の信頼性は十分に実証されていないので、
そうした部分においてはビットコインなどに比べると劣っている点です。
DAGの技術が使われている仮想通貨
DAGの技術が使われている仮想通貨は主にこの2つが挙げられます。概要は別の記事で参照してください。
・IOTA

・ByteBall

まとめ
DAGは非常に優れた技術だなと思っています。
ただ、まだまだ難点もあるので、うまくこの技術を応用してブロックチェーン同等の機能や安全性が保たれれば
普及もしてくる可能性はありますね。