今回は、匿名通貨に対する日本と世界の対応の違いや今後の匿名通貨のビジョンなどまとめてみました。
日本の匿名通貨に対する対応について
国内仮想通貨取引所のcoincheck(コインチェック)が匿名性仮想通貨である
・DASH(ダッシュ)
・Monero(モネロ)
・Zcash(ジーキャッシュ)
を取り扱い廃止とすると発表されました。
→https://corporate.coincheck.com/2018/05/18/56.html
金融庁はマネーロンダリングや脱税や犯罪などにつながる点を問題視があるので廃止を行いました。
とにかく危ないものや、わからないものは規制と排除が日本の鉄板です。
世界の匿名通貨に対する対応
世界の匿名通貨に対する対応ですが、仮想通貨に対して規制の強いアメリカのニューヨーク州で
Zcash(ジーキャッシュ)が取引所に上場が話題となりました。
世界では、前向きに匿名通貨に対して考えているので、日本と世界のスタンスが全く逆であることがわかります。
個人的な匿名通貨の見解について
よく匿名通貨は犯罪に使用されるということで日本は規制していますが、
そもそもこれ自体が間違いなんですよね。
「包丁」で殺人事件が起きたとしても「包丁」自体が悪いのではなく、あくまで悪いのは「犯罪者」なんですよね。
現在の紙幣の場合を考えたとしても、匿名でのやり取りを行っているのにも関わらず、匿名通貨は禁止と無茶苦茶なんですよね。
あなたのお財布にアドレスが付いておりいくらどこのお店で商品買ったかなどわからないじゃないですか。
もちろん紙幣や匿名通貨でも犯罪者はマネーロンダリングや犯罪に使用されるでしょうし、紙幣や匿名通貨自体が悪くはないんですよね。
おそらく、今後海外で匿名通貨が認められれば、そこに追随して日本も認可していく流れが見れます。
アトミックスワップなどの技術できたらどうするの?
アトミックスワップなどの技術できたらどうするのと思います。
例えば、アトミックスワップなどの技術が出始めたら規制するのでしょうか?
アトミックスワップとは、簡単に説明すると、個人間で異なる通貨の取引できる技術になります。
アトミックスワップで、個人間での取引が可能になるので、取引所(第三者)が必要なくなり、
取引所を介す必要がないということで、匿名性も保たれます。
また、仮想通貨市場の流れは取引所などの中央集権を分散化し、個人間での取引を行える流れが主流です。
最近流行りの取引所である、「分散型取引所(DEX)」も取引所を必要としない取引所なので、
個人情報を登録する必要もないので匿名で取引することが可能です。
こうしたアトミックスワップや分散型取引所(DEX)などの匿名性に関しても規制するのでしょうか?
正直もうこれは国の規制や法律でどうのこうのとなる問題じゃない気がするんですよね。
まとめ
正直、日本は匿名通貨に対してもう少し議論する余地があったと思います。
もちろん犯罪で使用されることは良くないことですが、それとイノベーションにフタをするのは全く違います。
今後もこうした臭うものには蓋をするような方針や規制などであれば日本はますます世界から置いていかれる可能性が高いでしょうね。
難しい議論ですが、もっと掘り下げて話すテーマではないのかなというのが個人的な意見ですね。