会社員が陥りがちな罠に、思考の「放棄」と「依存」があります。
給料を得ることだけが目的になると、
「自分は言われたことだけやれば良い」
「それ以外のことはやりたくない」
と考えてしまいますね。
本来は、もっと創造的な仕事ができるはずなのに、考えることを辞めてしまうのです。
そうすると、脳はどんどん退化し、任されたことへのアウトプットも質が低下していきます。
これが、思考の「放棄」です。
一方で、
「みんなやっているから」(集団依存)
「偉い人が言っているから」(権威依存)
「今までやってきたから」(過去依存)
というように、答えを持っている人を無意識に探し、思考を誰かに預けてしまうことを思考の「依存」と言います。
「転職や起業をするなら若いうちに」と言われるのは、
思考の「放棄」や「依存」を招くような組織にいる場合、あっという間に、
「思考の生活習慣病」にかかってしまうからです。
気付かないうちに脳が蝕まれ、考える力が失われてしまうのですね。
私は自分が「思考の生活習慣病」になるリスクに晒されていると感じました。
そして、このままでは、自分の能力が格段に低下すると危惧し、飛び出したというのも一因です。
もちろん、社員全員が「クリエイティブ」な仕事をできる環境の会社もあるでしょう。
また、どんな環境でも、個人の考え方次第で、脳をしっかり働かせる仕事を担うことも可能だと思います。
ですから、すべての人に「独立せよ」、「起業せよ」とは言いません。
ただ、もしあなたが、今の組織の中で思考の生活習慣病「予備軍」になっているなら、
長い人生をしっかり考えて、視野を拡げてビジョンを定めて頂きたいと考えています。