日本では横並び思想が重んじられるので、金太郎飴教育に乗じる方が安全です。
一流大学への進学、一流企業への就職こそが「幸福の価値基準である」
という時代はあっという間に過ぎ去っていますが、人々はまだ、その個性を殺し、
ただひたすら社会の歯車であり続けています。
しかし、資源もエネルギーも無い日本では、最大の武器は「人間そのもの」しか無いと言えます。
グローバル社会の中で負けないためには、個性ある人間を育てていく必要があるのです。
スポーツ界で活躍する選手の親を見ていると、彼らがいかに、目の前の仕事より子育てを選び、
子供との時間を重視したかが分かります。
イチロー、松坂大輔、杉山愛、石川遼、宮里藍、錦織圭、内村航平、、、
様々な書籍などの情報から、彼らの親がどれだけ子供を愛し、
子供のために仕事を辞めたり職を変えたりして、子供に向き合い好奇心を伸ばす教育をしていたかに
驚かされるのです。
また、天才児の親たちは一様に、子供と接する時の言葉にも注意しています。
子供と同じ目線に立って物を見て、同じ気持ちになって語り合ったのです。
松坂選手の父親が、絵本を読む時、擬声語や擬態語を十分に盛り込んで
子供を喜ばせていたという事実を知り、私も早速、大げさに、
「どんより」「キラキラ」「ゲラゲラ」
などと、大きな声を出して読み聞かせています。笑
もちろん、子供に情熱をかけても失敗をしたケースも多くあります。
親が熱心過ぎて親子の感情にズレが出たり、学校で先生や友人とトラブルが起こるなど、
親子の問題以外でも不可抗力で道を断念することもあるでしょう。
しかしながら、親が顕微鏡のような目で子どもを見守り続ければ、
どんな小さなトゲでさえも親が抜いてあげることができると考えています。
私は、天才を育てた親たちのように、自分も子育てをする立場になった時、
社会の中の「異物」にすることを恐れないでいたいと思います。
そして、私たち大人も、異物になる「勇気」や「覚悟」を持てば、
本当の自由と富が得られることを証明していきたいと考えております。