先ほど、あるビジネスをしている方と話をしていたら
「●●は評判が悪いからやめることにしました。」
●●というのは儲かっているビジネスなのですが
評判が悪いのでやめると言うのです。
そこで、私は「誰からの評判が悪いのですか?それは何人ですか?
聞いたところ、ほんの数名だったのです。
つまり、何百人もお客さんがいるなかで、
ほんの数名だったわけなのですが、
何も言わない数百人より、うるさい数人のほうが目立つので
つい、そちらの意見を優先してしまったということです。
これは、本当によくある話で、
多くの人は、自分を強く批判する人がいると
その人ばかりにフォーカスしてしまいがちです。
大多数の人が応援してくれる人より、
少数の大声で批判する人に、意識が向いてしまうのです。
しかし、少数の批判的な人に合わせたところで
利益が減るだけで、メリットはほとんどありません。
悪評がほんの少しだけ減るかもしれませんが、
それ以外に失う利益のほうが大きくなります。
そのため、苦情を言われたり、批判されたりしたときには
冷静になって「誰が何を言っているのか?何人中何人か?」を
考えてみることをオススメします。
ほんの数件の苦情や批判で、サービス内容を変更してしまったら
嫌がらせをしてくる相手の思うつぼになってしまいます。
そして、利益が減るだけではなく、
今満足して使ってくれているお客さんにも迷惑をかけることになり
苦情や批判に反応しても、あまりいいことはないので、
くれぐれもお気を付けください。
なお、当然のことながら、
たくさんのお客さんが同じ問題を指摘をしている場合や、
実績ある専門家が問題点を指摘してくれた場合には、
素直に耳を傾けたほうがいいです。
ただ、それにしても、3人とか5人の意見を
すぐに尊重するのではなく、
冷静に考えたり調べたりしてからのほうがいいですね。