今回は、食品や医薬品に品質の信頼を与える仮想通貨「Ambrosus」についてまとめてみました。
この記事の目次
Ambrosusとは
Ambrosusとは、プロジェクトのサブテーマとして掲げられている
「Trusted Quality of Food & Medicine」
とあるように
“食品と医薬品に信頼できる品質”
をもたらすことを目的としています。
簡単に説明すると、食品と医薬品のサプライチェーンを行うことで製品の品質に信頼性を与えるシステムになります。
Ambrosusの特徴
Ambrosusの特徴は、主に4つになります。
・サプライチェーン
サプライチェーンとは、個々の企業の役割分担にかかわらず、
原料の段階から製品やサービスが我々の手に届くまでの全過程の繋がりになります。
簡単に説明すると、
「食べ物飲み物、その他、薬、その他製品などの原産国、成分、その他の情報をすべてわかるようにする。」
ということです。
よく、スーパーなどにも原産地や誰が作っているかとか農薬があるかなど説明があると思いますが、
あれがサプライチェーンになります。
・データトランスフォーメーション
Ambrosusは、サプライチェーンの技術を活かしAmbrosusのトークンを使い、
商品の流通経路等の情報を一つにまとめてデータを収益化できるようにします。
・直接取引
Ambrosusは、中央集権型ではない市場をベースにして行われる商品取引によって新しい販売ルートを確立します。
簡単に説明すると、、
「今までような誰かトップがいる市場ではなく、販売ルートを確立する」
といったことになります。
なぜ中央集権型ではないのかというと、
中央集権型では、トップのさじ加減で理不尽な取引や、不公平な取引になるので
そうしたことがないクリーンな市場にしようと試みています。
・分散型汎用性
Ambrosusは、ナノセンサーからスーパーコンピューターまで、すべてのデバイスが、相互運用されます。
簡単に説明すると、
「ナノのものから巨大なコンピューターまで全て連携できます。」
これによってさまざなデバイスからデータなどをやり取りが可能になります。
Ambrosusのブロックチェーン
・センサーシステム
特注された強固なセンサー、バイオセンサー、および食品追跡モニターによって、
リアルタイムに食品の品質とその周辺環境をチェック、モニターし、独自のIDやスマートタグ、
反改竄メカニズムが設定された個体番号をつけるメカニズムです。
このセンサーシステムの開発は、現在EPFLイノベーションパークでスイス当局によって資金サポートを受けています。
・ブロックチェーンプロトコル
給ラインと品質管理には、柔軟性に富み、計測可能なプロトコルが必要です。
商業的な契約はスマートコントラクトとして記録されます。
センサーによって生み出される安全・品質データに基づき、スマートコントラクトは自動的に問題を自己解決し、
価格設定や任意の価格変動も同時に行います。
この技術の開発にあたっては、パリティテクノロジーとパートナーシップを結んでいます。
・セキュリティーデータ管理
センサーデータがデジタル化され証明書が発行されると同時に、データの信憑性を保護する必要が生じます。
デジタル情報は供給ラインを通過する食品と並行して扱われます。
これらの情報は、ハッキングやデータ改ざん、詐欺等から保護するために一括管理せず、
いつでもチェック可能な様式で記録されます。
・開発ツール
Ambrosusの画期的なエコシステムの裏には、開発ツールとモジュールがあります。
コミュニティメンバーには、消費者、生産者、製薬メーカー、配達者、ビジネスオーナーを含む
社会全体にとって有用な解決案を提供するための拡張機能やアプリ、プロトコルアップグレードなどが提供されます。
これらのツールはマイクロ決済(仮想通貨などを転送する形)を通じてすぐにマネタイズできます。
イーサリアムベースプロトコルとの相互運用によってスムーズな運用が可能です。
・Amber
Ambrosusの元になるトークンです。
Amberは食品の完全なバリューチェーンの流通経路を追跡し、
収集された情報を一つにまとめた記録と結びつけます。
またAmberは、Ambrosusエコシステムのコア(心臓)とも言える存在です。
ネットワークサービスにアクセスし、センサーシステムをチェックでき、
またスマートコントロールで保証された商業取引を行うこともできます。
Amber トークンの開発にはParity Technologiesの協力を得ています。
Ambrosusのメリット
Ambrosusのメリットは主に4つになります。
・農家の収益が上がる
サプライチェーンによって、無駄が省かれるので農家の収益が上がります。
また、直接取引等も増えることが予想されています。
・消費者が信頼できるものを購入できる
サプライチェーンが進むと購入する際に安心して選ぶことができます。
・食中毒等の事故を未然に防ぐことができる
Ambrosusの自動解析によって、
保存環境や製品状態を監視することによって、製品の不具合をいち早く検知し対処することができます。
・食品会社は信頼と安心を提供できる
サプライチェーンに属する全ての企業が信頼をAmbrosusに担保してもらうことができます。
Ambrosusのクラウドセール
Ambrosusのクラウドセールは、2017年9月13日〜2017年10月13日になります。
Ambrosusの公式サイト
Ambrosusの公式サイトは下記のリンクになります。
→https://ambrosus.com/#overview
Ambrosusのホワイトペーパー
Ambrosusのホワイトペーパーは下記のリンクになります。
→https://ambrosus.com/wp-content/uploads/2017/07/Ambrosus-Vision-Paper-V.2.3.2-EN.pdf
まとめ
わたし自身、ブロックチェーンでこの食の品質のあり方は変わるなと思っていたので、
そうした矢先にこうしたICOのプロジェクトがあるので、やはりなという感じですね。
こうした食に関する品質などは、日本の方が需要が高いので国内でこうしたICOがあると
農協団体を潰せそうですねwwww